パピコのブログ

本、漫画、アニメの感想など。

改めて見る「涼宮ハルヒの憂鬱」第1話〜第6話

中学生の頃に見ていた「涼宮ハルヒの憂鬱」をなんとなく見たくなり、dアニメで見始めました。

 

 

改めて見る第1話

涼宮ハルヒの憂鬱の第1話って当時見たきりで今回で二度目だと思うが、鮮明に当時見たときのことを思い出せました。当時は、友達と部活したりモンハンしたり学校や塾の先生のモノマネをしてり毎日にそれなりに楽しかったです。涼宮ハルヒの憂鬱を見ていたときもキョンに感情移入していました。自分も高校生になったら部室にたむろして、友達とぐだぐだと楽しい毎日を過ごすのかなと思っていました。現実では、部活と勉強に追われぐだぐだとは程遠い毎日を過ごしていました。それは、それでよかったけど...

改めて見るキョン

キョンってかっこいいだな。今になってみると、キョンは実に素直で良い奴のように見えます。当時は、ひねくれ者で大人ぶっているところがかっこよく見えていました。自分が高校生だったときの自分と比べてみると、キョンは圧倒的に素直だし全くひねくれていません。年月を経て改めて同じ作品をみるとこんなにも印象が変わるものなのか。それに第6話のキョンは、やっぱりかっこいい。

まとめ

なんとなく見始めたけど、安心して見ていられるし当時を思い出し、そのときの感想と今の感想を自分の中で比べてみるがすごく楽しい。

 

佐藤多佳子「明るい夜に出かけて」の感想

 アメトーークの読書芸人でも取り上げられていた佐藤多佳子「明るい夜に出かけて」を読んだので、感想を書きます。

明るい夜に出かけて

明るい夜に出かけて

 

ストーリー

女性恐怖症である主人公、富山が深夜のコンビニバイトや深夜ラジオを通して、人と出会い、成長していく青春物語です。

主な登場人物

登場人物を少し紹介します。女性恐怖症のせいで折角できた彼女を突き飛ばし大学で居場所を失い休学中に夜勤バイトをする主人公、富山。女子校の高校に通い富山と同様アルコアンドピースのオールナイトニッポンのリスナー兼「職人」である佐古田。富山と同じコンビニで夜勤バイトをしながらニコニコ動画で歌い手をしている鹿沢。富山の高校時代から友人で熱心なラジオのリスナーである永川。

ラジオ

本作ではアルコアンドピースのオールナイトニッポンという深夜ラジオがそのまま出てきます。自分は日頃ラジオ聞かないのでラジオの良さだったり、深夜ラジオの空気感やネタを投稿する職人だったりを全く知りませんでした。本作を読んで、オードリーのANN(オールナイトニッポン)や星野源のANN、伊集院光深夜の馬鹿力、その他ANNやJUNK(TBSラジオの深夜番組)を聞きはじめました。最初にオードリーのANNを聞いてみたらテレビのバラエティとは、違うオードリーとネタを送る職人たちとの掛け合いが癖になりました。テレビに飽き、高校時代にYouTubeにハマり、YouTubeで生計を立てるYouTuberが年々増え内容もマンネリ化してきてYouTubeが、自分にとって最近は居心地の悪いところになってきていました。そんな中で深夜ラジオにであったので、自分の知らないところにまだこんなにも面白いものがあったことに驚きました。これから深夜ラジオのリスナーの一人です。

深夜のコンビニ

主人公、富山は週5近くコンビニの夜勤バイトで働きます。友達にコンビニの夜勤バイトはいたが、その実態は全く知りませんでした。自分も大学のテストの時期とかは深夜のコンビニに行き、栄養ドリンクやらチョコやらを買って乗り越えていました。深夜のコンビニには、感謝と敬意はあるものの、バイトの彼らがどのような仕事をしているのかは知りませんでした。作中では、二人で深夜コンビニを任されレジ打ちや品出し、掃除を同時にこなします。コンビニは、リレーのようなもので朝・昼・晩・深夜とどこかでサボる奴がいるとどこかでしわ寄せがくるらしい。二人っきりで多くの仕事をこなす必要のある夜勤は、協力が不可欠だしコミュニケーションが重要になってくる。そのような環境が、富山を少しずつ変えていく。

明るい夜

この物語は題目にある通り、「明るい夜」というテーマになっています。辛くて孤独な夜。それを少し和らげてくれる存在ってなんだろう。その答えはやっぱり人です。深夜に人を感じられるが、ラジオだったりコンビニだったりSNSだったりします。自分は寝る前電気を暗くしてからスマホYouTubeを見ないと寝れません。今までなんでYouTubeを見ないと寝れないのかがわかりませんでした。でも、この本を読んで少しわかりました。このブログも誰かの明かりになったら嬉しいけど...

全体の感想

佐藤多佳子さんの作品は、すごく昔に「一瞬の風になれ」を少し読んだことがありましたが、ほとんど初めて読みました。主人公が、大学生で現代を舞台にしていることからとても感情移入がしやすく、登場人物全員、癖はあるが良い奴です。読んでいてとても清々しくなる小説でした。

聲の形 3,4巻の感想

聲の形3,4巻を読みました。この巻から、将也と硝子が小学校時代のクラスメイトたちと再会します。

 3巻では、佐原と植野に再会します。佐原は、小学校のとき硝子と仲良くしていたことをきっかけに「偽善者」というレッテルを貼られてしまい、不登校になってしまいます。佐原は、高校生になり一回りも二回りも大人になっているように感じました。耳が聞こえないことを特別視するのではなく、普段通り振る舞うことが、佐原自身が小学生のときに悩み、導き出した答えだったのです。このマンガだと結構さらっと描かれていますが、いじめられっ子をかばいいじめられてしまった子が、 そのいじめられっ子と笑顔で再会するっていうのは、互いの複雑な思いを消し去る印象的なシーンでした。

4巻では、さらに川井とも再会し、その再会した面々も含めて遊園地に出かけることになります。そこで将也が一番会いたくなかったであろう島田に出会います。そこでそれぞれの思いが交錯します。特に植野の気持ちが少しずつ表れます。植野は、小学校のときの自分を客観的に分析し、今自分がとり得る最善の行動を硝子に提案します。しかし、「私は私が嫌い」と言って全てを自分のせいのように振る舞う硝子を結局認めることはできませんでした。

4巻では、硝子と結弦の祖母であるいとが亡くなってしまいます。いとは、硝子の一番の理解者で硝子はもちろん、硝子の母八重子と弟の結弦を支えていました。そんないとが亡くなってしまい、八重子と結弦は悲しみの中にいました。けれど、彼らは、もう一人ではなかったのでした。硝子を含め西宮家を将也たちは、少しずつ支え始めていたのでした。また、将也は少しずつ人の気持ち思い行動できるように成長し始めていました。

生まれたときは親に支えられ、だんだん友人や恋人に支えられるようになり、いつしか自分の子に支えられるようになる。そんなことを思いました。

光の帝国 常野物語(著者:恩田陸)の感想

「光の帝国 常野物語」を読みました。

光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

光の帝国 常野物語 (集英社文庫)

 

 この小説は、連作短編小説です。内容は、常野という特殊な能力を持つ一族のお話です。常野は、日本各地に点在していて各々生活しています。常野の能力は、一口に説明できないので、ここでは説明を省きます。常野は、それぞれの能力と向き合いますが、戦時中はその能力に目をつけられ国に追われ、戦後も日常に馴染めずに悩みを抱えています。そんな常野は、互いに助け合うことで生きていきます。自分の意志と関係なく常野として生まれたことは、変えることはできません。だからこそ、常野は助けあうのです。

中盤までは、常野の説明で淡々としたお話なので退屈ですが、終盤になるに連れ物語が大きく動き出し、常野が一概に現実離れ存在ではないことに気づきます。常野の能力とその役割は現実離れしているが、能力と役割を自覚し理不尽な現実に悩むのは当たり前のことで、誰もが経験することだと思います。常野は、助け合うことでそれを克服します。

常野がそうであったように私たちも日々の生活で待ち受ける理不尽を助け合うことで克服いていくという当たり前のことをこの現実離れしているように思えたこの小説から再認識させられました。

恩田陸さんの小説は、「夜のピクニック」、「ネバーランド」を既に読んでいました。どちらも高校生の青春を描いた本作とは全く毛色の違う小説でした。そのため、本作を読み始めたときは、期待していたものと違ったので少しがっかりしてしまいましたが、最後には読んだ二作品と同様に温かい気持ちになりました。常野物語は、まだ二作あるみたいなのでまた今度読みたいです。

聲の形 1,2巻の感想

パピコです。単行本の聲の形の1,2巻を読んだので、感想を書きます。

 

聲の形は、週間少年マガジンで連載されていた漫画で、アニメ映画もされているので知名度も高い作品です。この作品の作者大今良時さんは、同じくマガジンで「不滅のあなたへ」という作品を連載中です。この作品は、最近マガジンを買い始めたので読んでいます。斬新な設定と世界感、予測できない展開に毎週読むのを楽しみにしています。

 

聲の形については、映画が話題になったときに見ようとは思っていましたが、ひねくれ者なので注目されていた分、逆に見る気がなくなってしまいました。そのときは、耳が聞こえない女の子との青春物語なのだろうと思っていました。でも、不滅のあなたへを読んでみて改めて興味を持ちました。なぜ興味を持ったかというと、不滅のあなたへを書いている作者がただの青春漫画を書くはずがないと思ったからです。

 

 

聲の形(2) (講談社コミックス)

聲の形(2) (講談社コミックス)

 

 

いざ読んでいると予想どおりただの青春漫画ではなかったです。1巻は、丸々プロローグです。主人公石田の小学校時代、耳の聞こえない少女西宮との出逢い、そして石田が西宮にしてしまった罪とその罰が描かれています。2巻は、高校生になり別れていた石田と西宮が再会して石田小学校時代の贖罪を始めます。

自分が持っていた聲の形の印象は、もっとのんびりしたいい話だったのですが、読んでみてびっくりしました。小学校時代に主人公である石田が、西宮に対してしたこととそれ取り巻くクラスメイトや先生の生々しい描写は、想像していたものとは正反対でした。自分は、いじめっ子でもいじめられっ子でもなかったけど、遠巻きの一人感じでした。

持っていた印象とは違ったが、不滅のあなたへと同様にとても続きが気になります。特にキャラクターの考えていることが良い意味なかなか読めないので、もっと続きを読んでキャラクターの考えていることを知りたくなります。続きを読んだらまた感想を書きます。

満願の感想

年始から読み始めていた「満願」(著:米澤穂信)を読みました。

 

満願 (新潮文庫)

満願 (新潮文庫)

 

 

米澤穂信さんは、古典部シリーズ、アニメ「氷菓」の原作者で前からこの本には興味があったのだが、なかなか読む機会がなく夏頃に文庫になったの機に購入したが、積んでいた一冊です。

本書は、計6篇のミステリー短篇が収録されています。それぞれ、独立したストーリーで短篇同士のつながりはありません。本の帯に書かれていることだが、バラエティに富んだ短篇集で新しい短篇を読むたびに新しい世界に引き込まれます。交番勤務の警察官からバングラデシュのガス開発に奔走する商社のサラリーマンまで、その物語に登場する人物は多種多様です。

その短篇の中でも1番印象に残ったのは、「万灯」というお話です。このお話は、バングラデシュのガス開発を任された主人公が、日本に光を灯すという使命感のもとバングラデシュでガス開発に抵抗する地元の長を殺してしまいます。主人公は、使命感とそれ貫いてきたプライドに囚われさらに罪を重ねていくが、最後には主人公にその罰が降りかかります。

自分は、主人公が日本に光を灯すという使命感のもと仕事を続けてきてもう後戻りできないという状況に自分を重ねてしまいました。自分は、まだ大学生ですが、今まで世のために自分の何かできることがあるのではないかと思う勉強してきた節が少しはあります。この前実家に帰省をしたときには、高校卒で就職して結婚をした友人に会いました。4月には、父親になるそうです。この話を聞いて自分の幸せについて少し思ってしまいました。家庭を持って家族を養えればそれで幸せなのではと。世のために働き疲弊していくことが幸せなのでろうかと。このお話の主人公もまた世のために働き疲弊していったのだろう。また、主人公の中で引くに引けないプライドが無自覚に生まれていったのだろう。

「万灯」は、そんなこと思ってしまい暗い気持ちになってしまいましたが、その他のお話は、純粋にミステリーらしい楽しみ方ができました。どの短篇も謎を解決ときは、なんとも言えない爽快感があります。アニメ「氷菓」をきっかけにこの本を手に取り読んでみましたが、日頃読書をしてこなかった自分でも楽しめる1冊だったと思います。

(余談)
最近は、休日を地域の図書館で過ごしています。そんな大学生は、どのくらいいるのかな。

響けユーフォニアム2の感想

年始から見始めた響けユーフォニアム2を完走したので感想を書きます.
前作を見てからしばらくたっていたので,序盤は人間関係を少し忘れていた.
話数を重ねるごとに記憶が蘇り,久美子と麗奈の関係性やあすか先輩の独特な雰囲気,明かされぬ滝先生の過去などを思い出した.
2期である今作では,序盤は希美とみぞれ,中盤はあすかと久美子の姉である麻美子,そして終盤は滝先生の過去と麗奈のお話だった.
希美とみぞれのお話で思ったのは,同じ中学出身で同じ部活に所属する友人との付き合いに付き合いについて考えた.
高校に入るといくら同じ中学出身だからといっていつまでもべったりとくっついていると,他の友人ができなかったりと少し距離をおいてみることがある.
ここで,同じ中学出身として悩みは共有したいと思う反面弱みは見せたくないというような感情を抱く.
そんなすれ違いが,希美とみぞれの間にはあったように思う.
夏紀と優子の関係性も同じ中学出身特有のそれだと思う.
というのも,夏紀は優子と違ってコンクールメンバーではない.
そんな夏紀を一番気にかけていたのは,同じ中学の優子だと思う.
なんだかんだ言って優子は,周りの空気を読み行動に移せるという点で部長に適していると思う.
あすかと麻美子は,互いに大学受験という人生の大きな岐路で自分の今と将来を天秤にかけていた.
話の中では,親からの期待や心配が大きな要因であるように描かれていたが,本人も将来吹奏楽で食べていくわけではないし自分の希望進路を選べるように勉強に集中することが理にかなっていることを自覚していた.
あすかは,要領よく部活と勉強を両立させていたようだが,多分麻美子は,そこまで要領が良くなかったのだろう.
結果として麻美子は,美容師なりたいと言って自分の道を歩み出した.
麻美子は,自分の選んだ道の責任は,自分で取ると言ったが,就活を控えやりたいことも定まらない自分には,耳が痛い...
滝先生と麗奈については,正直自分はよくわからない.
そこまで年上の人に好意を持つようなことは,今まで経験したことないから,麗奈が何を考えているのかわからなかった.
滝先生は,奥さんに先立たれ,奥さんの夢をいだきながら,吹奏楽部の顧問をしていた.
滝先生の奥さんの詳しい回想シーンなどはなく,滝先生の思い出話からしかその人を知ることはできないが,多分鬼のように厳しく顧問をするのではなく,生徒に慕われるような顧問だったのかなと思う.
全体を通して,キャラがそれぞれ生き生きとしていてかつ魅力的なキャラが多かった.
特に,麗奈とあすかは,見透かせない何かを胸の内に秘めその間合いを測る久美子とのやり取りは,毎回ドキドキした.
個人的に好きなキャラは,香織で理由はいくつかある.
1つ目は,優子に慕われときにはそれが重圧になってしまったこともあるだろうけど,その期待とうまく付き合い消化する能力が羨ましく憧れるからである.
自分だったら自分のプライドと期待の板挟みになって,笑ってごまかし続けるような気がする.
2つ目は,良い傍観者であることだ.
香織は,あすかのことを心配に思っても慌てることはなかった.
特に,その行く末を久美子に託したのは,ただ単に薄情なわけではなく,あすかの気持ちを考えてのことだった.
そういうことは,わかっていても難しく,肝が座っていないとできないと思う.
3つ目は,申し訳ないが美人だからだ.
特に涙ボクロがずるいし,ショートカットであるのも健康的で好印象である.
吹いているトランペットも吹奏楽では,花形なのかなとも思うし,それにふさわしい容姿と性格を持つ香織は,キャラクターの中で抜きん出ているように思う.
響けユーフォニアムは,dアニメストアで視聴した.
先月に入会して,年末にたまこまーけっとを視聴した.
京都アニメーションつながりで今回は,年始に視聴を始めたが,とてもおもしろかった.
早速,TSUTAYAで関連CDを借りてきてしまった(笑).
続編を作るみたいなので,とても楽しみだ.
読んでいただきありがとうございます.では,また.