小林有吾「アオアシ」第7巻
アオアシ第7巻を読みました。
あらすじ
サイドバックへの転向を突然告げられた葦人は、戸惑いながらもサイドバックでミニゲームに参加する。そこで、サイドバックの難しさを痛感するとともに可能性を示す。
福田の思惑
福田は、葦人のポジション転向を初めてあったときから考えていました。そして、伊達を巻き込んで、そのことは隠しながら葦人の成長を待っていました。この巻では、福田自身が葦人にサイドバックで何を期待しているのかは、語られません。
本木と富樫は、葦人の視野の広さを利用して、サイドバックで「司令塔」させる気であると考察します。
いくらなんでもサイドバックで司令塔は、無茶があるような気がします。この後、葦人がサイドバックで何をしてくれるか気になります。
「絞る」
小中高とサッカー部で、センターバックをやっていました。そのため、「絞る」という言葉は、数え切れないほど使ってきました。サッカー漫画で「絞る」が取り上げられることは、滅多にないと思うので、少し嬉しかったです。
この巻では、葦人が味方から「絞れ」と言われ戸惑うシーンが描かれます。自分も小学校のときサイドバックをしていたときにセンターバックの先輩から「絞れ」と言われ、戸惑ったことがあります。そのときを思い出しました。
簡単に「絞る」を説明すると、中央を固めることです。守るべきゴールは、中央にあるので中央を固めとけば大丈夫だという考え方です。DFの基本中の基本の考え方です。視野の広い葦人は、慣れてくればすぐできるようになると思います。
まとめ
サイドバックへの転向を自分なりに受け止めた葦人は、サイドバックとしてプレイし始めます。なかなかDFに焦点を当てたサッカー漫画は少ないので、DFだった自分としてはこれからが楽しみです。
小林有吾「アオアシ」第6巻
アオアシ第6巻を読みました。
あらすじ
東京都リーグ第1節、成京高校戦で苦境に立たされる葦人でしたが、トライアングルとアイコンタクトを身に着けたことよって、3点のビハインドを逆転しなんとか勝利を掴みます。一方で、ユース監督の福田は、葦人にまさかの宣告を下します。
トライアングル
葦人は、サッカーの基本であるトライアングルを身につけ、やっとユース生たちと連携できるようになります。サッカーのトライアングルは、パスの選択肢を確保し、相手の守備に隙を生じさせます。さらに、葦人は視野が圧倒的に広く、味方の未来の動きが予想することによって、相手の意表を突くプレイをします。
葦人の成長によって、Bチームは試合に勝利し、Bチームの監督の伊達は、想像を超えるスピードで成長する葦人に一目置くようになります。
宣告
やたらサッカーに詳しいスポンサーのお嬢様である杏里の勧めで、葦人は栗林のキラーパスを習得し、得点のバリエーションを増やしていきます。
しかし、ユース監督である福田は、葦人にサイドバックでの転向を宣告します。ここでこの巻は、終わります。
まとめ
必死の努力で成長する葦人に対してまさかの宣告。人一倍得点へのこだわりが強い葦人がこの宣告を受け入れるのか。福田の真意は如何に。
主人公がFWの王道サッカー漫画だと思っていたので油断していました。正直、この展開は予想外だったので、とても衝撃を受けました。
小林有吾「アオアシ」5巻
アオアシ第5巻を読みました。
あらすじ
ユースのAチームとの合同練習で昇格生である黒田と朝利の反感を買ってしまう。Bチームを指揮する伊達は、葦人に反感をかってしまった理由を見けるように言います。しかし、葦人はその理由をなかなか見つけれないまま、自分の進退を賭けたリーグ戦に挑みます。
Aチームとの合流
Aチームと初めて合同で練習をします。まず初めにAチームとBチームで21対11というなかなかクレージーな試合をすることになります。そこで11人のAチームに21人のBチームが負けるという悲劇が起こります。そこで、葦人の新しい課題が見つかることになります。この人数差で負けるほどAチームは強いのか(笑)。
黒田と朝利の怒り
AチームとBチームの11対21人の試合で昇格生の黒田と朝利は、葦人に対して憤りを覚えます。一方、葦人はその原因がまったくわからないでいました。そんな中、伊達は、その原因を次のリーグで見つけられなかった場合は3ヶ月間試合に起用しないと葦人に伝えます。いよいよ追い詰められた葦人は、自分の進退を賭けてリーグ戦に臨みます。果たして、黒田と朝利の怒りの原因を見つけ、その試合をものにできるのか。喧嘩してしまった花と仲直りできるのか。
まとめ
昇格生とセレクション、スカウト生の溝が描かているけど、現実のユース生もそうなのかな。現実でもユースの人は、プライド高そうだしそういうのもあるのかな。部活動だと大会で成績を残したい人とそうでない人で溝があったりしたなあ。
たまには新書を読んでみよう
読書といったら小説だったですが、少し新書にも興味が湧いてきました。
そのきっかけを書きます。
最近の趣味
大学に入学してからゲームばかりしてきました。
でも、他にもやりたことができたので、ゲームとはしばらく距離をおいてみようと思いました。
その結果、本や漫画を読む時間が増えました。
漫画は、単行本を週に3冊ほどと週間少年マガジンを毎週読んでいます。
本に関しては、年明けから週に小説を一冊くらいを目標に読んできました。
そのおかげで、とても遅い自分の読書のスピードも多少早くなったし、何より小説を読むのが楽しくなりました。
以前も小説は読んでいたけど、長期の休みに1,2冊読めばいいとこで、日常的に読んでいたわけではありませんでした。
どんなに忙しくても小説を読むことで、自分を客観視できるし、とても気分転換になります。
ブックオフでの立ち読み
不要になったゲームを売りにブックオフに行きました。
そのとき、なんとなく新書のコーナーに行って、なんとなく新書を手に取り立ち読みしました。
すると、さくさく読めてしまいました。
今まで、新書って小難しい印象があったのですが、実はそうでもないみたいです。
ただ単に読書力というか、国語力というか、忍耐力というかが足りてなかっただけでした(笑)。
20代の中盤に差し掛かって、こんなことを言っていることに羞恥を覚えますが、今気づいてよかったです。よかったよかった(汗)。
ブログのネタとして
自分のブログでは、小説や漫画、アニメの感想が書いてきました。
でも、違うことを書いてみたいなと思ってきました。
拙い文章ですが、その物語を要約し自分の感想を書くというのは、結構時間がかかります。
一方で、時間をかけた割には、自分の意見をかけていないような気がします。
そこで、何か他のことでブログを書いてみようと思うですが、全然書けません。
まあ、単純にネタ不足なのかなと思って、今話題なことをネットで見つけて書いてみようとしてもいまいちピンと来ませんでした。
だって、ネットで話題なことって、話題なだけあって意見で尽くしてる気がするし、そこに割って入ろうという気もしません。
じゃあ、新書を読んで自分の意見を書いてみたら、面白いかも。
ちょっとやってみます。
まとめ
ここまで書いてといて新書にどんなものがあるのかも知らないので、今から本屋と図書館に向かいます(笑)。
では、よい週末を。
小林有吾「アオアシ」第4巻
「アオアシ」第4巻を読みました。
あらすじ
新入団生だけで紅白戦をします。そこで、葦人の弱点が露見します。葦人は、弱点を克服しようと必死に練習します。その練習に不良富樫が付き合うくれることになるのだが…
個人戦術
ユース2軍を率いる伊達は、葦人が個人戦術を持ち合わせていないことを見抜きます。個人戦術とは、
「選手達がフィールド上で自ら思考して最良手を探り、試合状況に合わせて自分のプレーを変えていくこと。」-p.73-
のことらしい。要は、選手個人が主体的に考え、行動することみたいです。
確かに個人戦術って高いレベルの試合になればなるほど重要になってくる印象があります。一方で、能力が高い選手になってくるとそれが疎かになってくるイメージです。能力高くて個人戦術も高い選手って日本人だと誰なんだろう。遠藤、長谷部とか?まあ、日本代表の選手は、みんな該当するか(笑)。
スパルタリーゼント
なんだかんだ不良富樫は、良い奴で葦人の個人練習に付き合ってくれます。スパルタだけど。富樫の立ち位置は、見た目は不良だけどサッカーのことに関しては、努力を惜しまない真面目な奴って感じでしょう。自分は、こういうわかりやすいキャラが好きです。これからも葦人と絡むことが多そうなので期待です。
まとめ
ユースでの生活が始まって、葦人はいきなり困難に直面します。これから個人戦術を身につけ1軍で活躍できるのか!?
小林有吾「アオアシ」第3巻
「アオアシ」第3巻を読みました。セレクション後のお話です。
あらすじ
葦人は、地元愛媛でセレクションの合格通知を受け取ります。葦人の母、紀子はユース合格に複雑な想いを抱きます。そんな母の想いを胸に葦人は、東京CEユースに入団します。
母の想い
東京ECユースの合格を知った紀子は、急に葦人が遠くに行ってしまうような喪失感を覚えます。しかし、紀子は葦人の強い想いを目の当たりにし、ユース入団を認め、応援することにします。葦人は、
「楽させてぇんだよ!母ちゃんに!プロのサッカー選手になって活躍したら、金を稼げる。(中略)だから、とにかくプロになる!絶対!!」-pp.35-36-
と言って東京に旅立ちます。
まだ高校生入学前の中学生なのにえらいなー。最近の漫画で、こんだけはっきりと金を稼ぐためにサッカーをすると言っている漫画は珍しい気がする。
ユース入団式
ユース入団式に出席した葦人は、ジュニアユースから昇格生(9名)とスカウト生(1名)と出会います。唯一のスカウト生である富樫は、会場に遅刻し、さらにバイクで乗り付けるというとんでもない不良です。どうやら昇格生とは、因縁がある様子。
ジュニアユースから昇格生にとってもユースは、特別な場所です。彼らは彼らなりの苦労があってユースに昇格しています。そういう部分も今後描かれたりするのかな。
まとめ
正直、プロチームのユースというのが身近でないので、入団式が親同伴っていうのが普通なのかそうでないのかがわからなかったです。ユースは部活と違ってお金もかかるし、寮生活する人もいるぐらいだから、親は心配ですよね。
若林正恭「社会人大学人見知り学部 卒業見込」
若林正恭「社会人大学人見知り学部 卒業見込」を読みました。最近、オードリーのオールナイトニッポンを聞くようになったことと熱愛報道をきっかけに若林さんのことを少し知りたくなったので読みました。
あらすじ
人見知りであるオードリーの若林さんが社会に感じる疑問や考え方を綴ったエッセイです。
若手芸人の下積み期間と呼ばれる長い長いモラトリアムを過ごしたぼくは、随分世間離れした人間になっていた―。スタバで「グランデ」と頼めない自意識、飲み屋で先輩に「さっきから手酌なんだけど!!」と怒られても納得できない社会との違和。遠回りをしながらも内面を見つめ変化に向き合い自分らしい道を模索する。 -amazon より-
日常生活でのボケとツッコミ
日常生活で物事を批評し揶揄することをツッコミ、それを受けることをボケとするなら、おそらくツッコミでいるのが心地よいでしょう。
若林さんは、人見知りで日常生活のツッコミ役を長い間担当してきました。ツッコミでいることが心地よいからです。一方で、そんな若林さんは、こんなことを考えました。
大学の学祭に参加せず、バーベキューに行かず、誕生日会を開かれるのを拒む。全部、突っ込まれたくないからではないのか? 出る杭を拒み続けて、ツッコミ続けた挙げ句、死の直前に何も楽しんでいなかったなんてことに気付く大ボケ、全然笑えない。 -p.200-
突っ込まれることを恐れて何もしないでいると死ぬとき、後悔するのではないか。ボケて突っ込まれるような人生の方が楽しいのではないか。
自分もツッコミ側の人間です。無駄に騒いだりはしゃいだりしている同年代を遠巻きに眺め批評しているような人間です。でも、最近はそうもいかなくなって来ました。というのも、勉強会や研究会で人の前で発表をする機会が増えたからです。今までは、人の前で発表するのは、苦手だからと逃げてきました。一方で、人前で自信を持って発表をできる人が同年代にたくさんいることに今になって気づきました。彼らは、自分が散々ツッコミ続けできた人でした。そんな彼らは、突っ込まれることを臆さない人たちです。それは、人の性格も大きな要因であるとは思うが、自分は、それだけではないと思うのです。ただやってこなかっただけなのです。突っ込まれることにビビり何もしてこなかった人間と勇気を持って行動してきた人間では、差ができて当然です。
そんな感じで人生をツッコミ側で過ごしてきた同年代は、おそらくたくさんいると思うのです。大学や新社会人というのは、そんな自分を変える最後のチャンスのような気がするのです。だから、少し勇気を出して行動をしてみたい。突っ込まれてもいいからボケてみたいと思うのです。
社会に参加すること
若林さんは、2008年のM1以降での身の回りの変化で、社会に参加することについてある答えを見つけます。社会に参加することは、そこまで難しいことではなかったということです。今まで若林さんは、結果を求められるのが社会だと考えてきました。でも、M1グランプリの総合2位という結果を残しても、それ自体に本当の価値がなかったのです。それは、ただのきっかけで、社会で必要とされる自分の自己ベストを更新し続けることだったのです。
これからも、結果は出たり出なかったりするだろう。だけど、自分にできることは常に過程を紡ぐことだけだ。そう。社会なんて自己ベストを更新していくだけでいいという自信さえあれば自由に参加していい場所だったんだ。 -p.219-
自分も結果が出せない歯がゆい思いを最近しているですが、案外結果というのは、重要ではなく、その取り組みまでの過程が重要なのだろう。過程というのも日々の自己ベストの積み重ねで気張る必要なんて全くなかったのです。
まとめ
なんとなく若林さんのことを知りたくて読み始めたのですが、共感できることが多く、勇気をもらえました。大きな目標よりも日々の積み重ね、自己ベストを更新を目指した今日も頑張ろう。